直積集合とは
集合
論理式では、下記のように表すことができます。
(x,y)は順序を区別します。
これは、xはある数値:3、yはただの文字:bで当てはめてみると分かりやすいです。
3bの文字列とb3の文字列は一致しません。ですので、上記の原則が説明できます。
n個の集合を組み合わせた直積集合

(1)式は、2つの集合の間の関係式を示していましたが、3つ以上の集合に対しても同様に成立します。(下記)
になります。順序が関係するため、それぞれの集合が持っている要素数を全て掛け合わせると全体の要素数が分かります。
他、ある集合
直積集合の性質
様々な性質がありますが、代表的なものに下記4つがあります。証明付きで説明していきます。
のとき、 と は同値
のとき、
ある2つ集合
証明
よって、命題は成立できた。
と は同値
(左条件式)が成立するとき、(右条件式)も成立する (証明1)
(右条件式)が成立するとき、(左条件式)も成立する (証明2)
を交互に証明し、同値関係を導く。
証明1
これより、下記の関係が得られる。
証明2
逆に、
任意の
により、
以上より、
(1)式(3)式を互いの式を発端とし、相手の式を証明できたので、同値関係である。
をそれぞれ証明し、両者を満たす等号=の関係を導く。
証明1
一般的に、
が成立し、
が成立する。
直積集合の性質1より、
であることが証明できた。
証明2
集合
とすると、下記2つの関係が導かれる
(11)式より、
になるので、
も成立する。
(9)式(13)式を組み合わせて、題意の式(下記)が証明できた。
大方針としては、一つ前の式の証明と同じです。
をそれぞれ証明し、両者を満たす等号=の関係を導く。
証明1
また、
このうちのどちらかが成り立つので,
前提条件より、
証明2
(9)式と同様に証明する。
これを組み合わせて