実数
はじめに
重積分は、解析学を試験範囲とする大学の院試で頻出分野です。
様々な問われ方がありますが、基本的な解法として、以下の方針をまず考えます。
- 積分範囲を別の変数で置き換えて、手計算で積分可能な数式に変換
- それぞれの積分変数の取りうる範囲を整理し、手計算で積分可能な領域を導く
今回は、前者(別の変数で置き換える方法)について取り上げます。
極座標変換による積分
最も有名な変数の変換として、
と極座標変換する方法があります。
ヤコビアン
と、半径1の円の面積を求めることができました。
こちらに関しても今後詳しく扱いたいですが、今回は他の変換方法を取り上げます。
対称式型の変数変換
冒頭の問題を解く際に使用する変数変換方法です。
対称式のブロック毎に一つの変数で置き換えると、積分しやすい形に変換できることが多いです。
有名問題ではありますが、ネット検索してもあまりヒットしないように感じます。
ご存じではない方は、本問を通して、積分計算する際の引き出しが増えると幸いです。
解答例
積分範囲は、以下のように書き直せる。
uを固定すると、
これより、関数
解答例
3変数でも、前章で説明した方針は変わりません。
と整理でき
ヤコビアン
以下の積分領域に変換できる
これを計算すると、求める体積
最後に
高校数学では、1変数を固定し、残りの変数の取りうる範囲を調査、積分することがセオリーでした。
今回紹介したヤコビアンを使用しての積分は、大学数学ならではの方法です。
電通大頻出分野になっています。志望される方は、是非類題経験を積むと良いかもしれません。