【問1】
【問2】式(2)のフーリエ変換の結果を利用し、式(3)の積分値を求めよ。
ただし、以下の公式を利用して良い。
はじめに
与えられた関数のフーリエ級数展開を求め、その結果を利用し、ある無限級数の和を求めるパターンの問題は院試によく出ます。
フーリエ変換、ラプラス変換の場合でも同様の出題がされることがありますが、それらのパターンは後日紹介します。
解法の定石手段
どのような級数展開、変換方法でも、以下の操作を行うことで求めたい値が出てくることが多いです。
級数展開(変換)後の式に対し、ある値を代入することで、求めたい式の形に近づける。
解答例(問1 フーリエ級数展開)
まず、フーリエ級数展開をします。
加法定理より
の関係があるので、
と書けます。
これより、
と表すことができます。
式(1)から、
値を代入し、求めたい無限級数和に近づける
まず、
かっこ内の分母
nは(2)式にも出てきますので、何か値を代入するには不適当です。
よって、aに何かの値を代入することを考えます。
次に、元の関数
(2)式には
また、(1)式の第2項は、
となります。
あとは、これを整理することで
を求めることができました。(解)
解答例(問2 フーリエ変換)
基本的な方針は、問1と変わりません。まず、関数f(x)をフーリエ変換します。
部分積分を用いて計算を進めていくと
以上のフーリエ変換結果が得られた。これをフーリエ逆変換すると
値を代入し、求めたい広義積分値に近づける
これに、
最後に
このタイプの問題は、基本的に慣れだと考えています。
大学受験でも、数Ⅲの範囲の問題を解くときは、複雑な式変形の練習を沢山したと思います。
今後、類題を紹介していく予定ですので、是非ともパズル感覚で解いて下さると幸いです。
参考文献
電子情報系の応用数学:田中 和之(著) 林 正彦(著) 海老澤 丕道(著) P24