フーリエ変換とは
時間領域

これにより、
産業界では、信号処理、非破壊検査など、様々な用途に使用されています。
フーリエ変換を出題する大学
- 必須問題で不定期に出題:神戸大
- 選択問題で毎年出題:東大(第3問)、阪大(電気系)、電通大(信号処理)
- 選択問題で不定期に出題:京大(通信情報)、東北大(数学基礎)、農工大(数学)
特に、東大、阪大の院試ではフーリエ変換の性質の証明問題が出題されます。
本記事では、どの教科書でも紹介される事項からやや発展的なものまで、院試で問われやすい関係式、性質を下記に紹介していきます。
フーリエ変換の性質
性質1 フーリエ変換が可能である必要十分条件
絶対積分可能であることです。
常識と思うかもしれませんが、実際に東大電気系の問1で出題されたことがあります。侮れません。
数式として表すと下記になります。
十分性は下記になります。
だから、
性質2 の性質
証明
オイラーの公式より、
上記の証明より、共役複素数
も成立します。
補足
性質3 比例推移
証明
補足
同じ考え方で、周波数領域に対しての比例推移も成立します。
性質4
ある関数
この性質、試験で意外と出てきます。
知識として持っておくと、証明したときの計算ミスに気付くことができます。
証明
フーリエ逆変換の公式を用いる。
だから、
tを
性質5 (※
これは、院試でよく出るラプラス変換の公式の記事でも説明しました。
証明
部分積分より
性質6 畳み込み積分のフーリエ変換
証明問題としての出題は少ないですが、知識としては必要です。
ある関数
周波数領域で考えると、積分を省略できることが分かりました。
これは、信号処理のシステムでよく使用します。
時間領域で入出力を考えると、人間の手で計算することは大変だから、周波数領域で考える。と言うことですね。
性質7 パーシバルの公式
が成立します。
一例として、信号
参考文献
H.P. スウ(著)、佐藤 平八(訳) フーリエ解析 工学基礎演習シリーズ1 第4章
※本書に限らず、外国の本は定理の証明が豊富なため、証明問題の多い大学院を受ける際は参考にした方が良いかもしれません。