院試ではホワイト研究室の志望をオススメする理由3選

はじめに

本ブログでは、院試でよく出てくる問題について多数解説していますが、願書を出す際に志望する研究室の選び方については紹介してきませんでした。

やりたい研究ができる研究室が見つかっているならば、そこを志望することに越したことはありません。しかし、多くの理系学部生が院進している現状ですから、全員が確固たる意志を持っているわけではないと考えます。

筆者としては、こだわりが無ければ、ホワイト研究室の中から興味がある講座を志望することをオススメしています。本記事では、その理由を下記で説明していきます。

ホワイト研究室を志望した方が良い理由

身も蓋も無いですが、リスクヘッジです。

確実に修士号を手に入れるため

残念なことに、研究室が合わずに中退してしまう方が毎年一定数存在します。勿論、本人の資質にもよる部分もあるかもしれません。ただ、その方々は、共通してブラック研究室所属であることが多いです。ブラックにもタイプがありますが、メンタルに負荷がかかる研究室を志望する際はよく考えた方が良いです。勿論、やりたいことがあってその研究室を志望したかもしれないですが、一介の学生ができることは限られています。入学してから、教授との圧倒的差に打ちひしがれ、言い方もきついことが多いです。何をすれば良いのか分からず学校に行けない。。思考イップスに陥ることがあります。

就職において、修士中退と修士卒はまるで違います。中退する場合は、大企業に入ることが厳しくなります。大企業に入るメリットは別の記事で紹介しようと思いますが、他の方々がネット上でお話しされている内容と概ね同じです。キャリア形成と生涯収入に差が出てきます。

起業で一発逆転!な話も出てきそうですが、そんなことが出来る方は限られています。また、大企業を経験してからベンチャーを立ち上げる経営者も多いです。自分が極めて特殊な人間であると自覚しない限り、キャリアの最初は大企業に入ることが安パイです。そんな切符を手に入れるために、修了の可能性が高いホワイト研究室をオススメします。

ホワイトでも実力は付く

よく、「ブラック研究室では、論理的思考が鍛えられて実力が付く。」という意見を目にします。その通りですが、だからと言ってホワイトでは身に付かないわけではありません。

各個人のペースによってタスク負荷を変えられるところがホワイトの良いところで、やる気があれば一日中研究室に籠って実験、解析もできます。そこに介在するのは自発的な本人の意思で、研究活動に依らず、社会を生きていく上でのあるべき姿です。成果があれば勿論学会にも出ますし、アウトプットの量が多ければ、院の授業料の免除申請もできます。(潤沢な予算のある旧帝大が中心ですが)

結局、本人のやる気が無ければ、ブラックもホワイトも一緒です。ブラックではやらされ仕事になり、言われたことをただやるだけの存在と化します。指示された内容の意図を把握する習慣が無ければ、何もしないホワイトと変わりません。

全員のモチベーションを高く維持することは無理な話で、それなら、前章のようなホワイト研究室に入って安全に修士号を取ることも悪くありません。

世の中は知らないことだらけ

社会に入れば、大学院で研究した内容そのものが生きることはあまりありません。会社特有の業務内容を勉強する過程で、論理的思考の方法からやり直しです。各研究室では常識だった考え方が、会社ではそうではないと感じる場面に多々出くわします。良くも悪くも、言葉の使い方から指導されます。そういった意味で、ブラックホワイト限らず、研究室で勉強したことが役立つ場面に大差が無いと考えます。

修士で身に着けることとしては、下記のような汎用的な思考の癖付けだと考えています。

思考のフレームワーク

何か検討すべき内容があるとき:

  • 元々は、◦◦の理由で××をしていた。
  • 現在、△△の変化点が発生しているため、■■の部分が元々の考え方では対応できない。
  • よって、今回は★★対応を行い、■■の部分を解決する。同時に、元々の考え方に対しての影響有無も説明する。

社会人の仕事の第一歩は現状把握であり、上記の整理を精度良くできるかにかかっています。研究活動にて、学会や論文、修論審査を受ける時の序論の流れと似ています。ホワイト研究室でも、上記の枠組みは当たり前のように使います。ここさえ意識し、学生時代は、若者特有の自由な発想で物事を考えてみる癖を付けられれば、それで良いのでは。と考えています。

最後に

本記事では、ホワイトが良い!と散々連呼してきました。社会人経験も踏まえてなるべく辻褄が合うように説明してきたつもりですが、本主張は、そもそも最近の若者が打たれ弱いことに起因しています。(私含め)

今が昭和のように厳しい指導が当たり前の時代なら、そのつもりで生きてきた方も多いため、ブラック研究室でも問題が無い結論になります。また、コーチングなる言葉が最近流行っていますが、昔のように一から十まで言った方が伸びる人も中には居ます。

「今の時代の多数派を占める人々の傾向からすると、ホワイト研究室を選ぶ方が良い。」という前提があり、個人や時代が変われば見方も変わります。これだけ最後に注意し、悔いのない研究室選択ができると幸いです。

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